研究課題
基盤研究(C)
律蔵の2つの事例において,分析的手法が有効に作用し,きわめて劇的なかたちで「律蔵」の成立過程が実証的に解明された。具体的には,僧団内の調停手続きであるアディカラナをめぐる記述の分析と,波羅提木叉本文内における新古層の発見とその分析である。これらの成果をもとに,さらにそこから芋づる式に新たな成果が見いだされる希望も見えてきた。研究が本格的に進展する,その第一歩が確認できたことは大変有意義なことである。
古代インド仏教学