研究課題
基盤研究(C)
本研究は、中世神道書、中世の医学書、通俗仏書、偽書など、近代の分節化された従来の学問的秩序にあって、狭間にある多くの境界的テキスト群を「雑書」という名で呼び、その総合的研究を目指したものである。現在、全国各地の寺院その他に所蔵される雑書資料の調査を行い、その伝来状況や内容について検討した。その調査成果を元に、中世神道を中心とした「雑書」の諸相に関する報告を、口頭発表・論文・資料報告の形で報告し、それらの文化史的・思想史的意義を追究した。
日本思想史