研究実績の概要 |
最終年度においては
1 海外での最終的な補足調査(米国国立公文書館、韓国高麗大学図書館)2 国内外での学会シンポジウムでの学術発表および招請講演 1)2014年6月オランダ,でのNIOD Institute主宰による国際学術シンポジウム、Fighting Women:In Asia and Europe during and after World War II に招聘、学術報告,`Air raid memory and records in Japan: A gender perspective`を行った。2)2014年12月(横浜国立大学)ジェンダー史学会大会にて学会発表、「戦前戦後における空襲言説の変容とジェンダー」を行った。3)2014年12月,南山大学アジア太平洋センター主催講演会に招請「本土空襲と台湾空襲のあいだー越境する歴史認識を考えるー」を行った。4)2015年2月,韓国,建国大学校での韓国日本学会にて、学会発表「越境する戦争記憶の共有に向けて-帝国空間としての東アジア」を行った。3 地域研究として 1)2014年8月のシンポジウム「空襲・戦災を記録する会全国連絡会議第 44 回神戸大会」にて事務局担当、学術部門のコーディネート等を行った。2)2014年10月 市民公開講座「歴史を読むということー知の戦略としての国際文化」において、「越境する歴史認識は可能か? ―空襲研究の課題に寄せて―」を行った。
以上のように、空襲研究の研究課題や現状を歴史的空間的認識のレベルで広く論じ、その成果を国内外の学会にて英語も含め、発信し、議論を深める一方、これらの学術会議やシンポジウム等の機会を得ることで、空襲研究の持つ、東アジアの歴史認識研究の重要性をめぐって極めて有益かつ活発な議論が出来たことも研究課題に答えうる成果と考える。
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