4年間、着実に、地域及び中国での戦争の記憶に関する、現地調査を行ってきた。南京・上海に残る慰安所、ハルピン・瀋陽・天津・北京・台湾など各地の戦争記念館を訪問調査し、南京の慰安所での聞き取り調査については成果として残すことができた。また、南京師範大学の虐殺研究センターで講演するなど、現地との交流も進めた。中国人強制連行の被害者、二名への聞き取りについても、現在成果をまとめているところである。また、地域に根ざして「愛知に眠る英霊たち」といった文章を残すことができたし、愛知県の大府市の中国人強制連行問題に関して、史料紹介を残すこともできた。現在、大府の飛行場の、位置等についての論考を準備中である。
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