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2014 年度 実績報告書

天道念仏、天道神社のフィールド調査を中心とする「天道」概念の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520097
研究機関公益財団法人中村元東方研究所

研究代表者

加藤 みち子  公益財団法人中村元東方研究所, その他部局等, 研究員 (10306524)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード天道神社 / 天道念仏 / 天道 / 修験道 / 密教 / 神仏習合 / 道教 / 陰陽思想
研究実績の概要

本年度は、天道念仏に関するフィールド調査を3回実施し、天道神社および天道概念に関する資料研究を進め、その成果を、二つの学会で発表した。フィールド調査においては天道念仏と天道神社の普及地域の重複等に着目した調査を行い、それらがほとんど重複しないということが見出された。そしてその理由について資料を綿密に分析検討した結果、天道念仏の普及者である修験者ないし民間仏教者と、天道神社の設立背景と推定される道教・陰陽道思想を取り込んだ神祇祭祀の担い手にが、重複しないからということが浮かび上がってきた。他方、江戸期の思想史資料の熟読によって、「天道」という概念は、道教・陰陽道思想の影響があるということが浮かび上がっている。以上の内容を、本年度開催の二度の全国学会で報告した。学会では、天道に関連する諸思想の専門家と議論を深め、特に日本思想史学会が開催された愛知県の研究者による、津島信仰と天道神社の関係について重要な指摘を得、新たな調査の端緒となったことは大きな収穫であった。本年度の活動の概要は以下のとおりである。
フィールド調査の調査地
福島県、白河市(26年6月7日~26年6月9日)、静岡県西部(26年12月22日~27年1月5日)、栃木県・茨城県(27年3月23日~27年4月1日)
学会発表
第65回日本倫理学会学術大会(平成26年10月4日、於:東京都・国際基督教大学)にて、「江戸期日本における天道信仰の倫理思想史的考察」と題する発表、および日本思想史学会2014年度大会(平成26年10月25日、於:愛知県・愛知学院大学)にて 「天道信仰の思想史的検討―天道神社を中心として」と題する報告を行った。

研究成果

(4件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 図書

  • [学会発表] 天道信仰の思想史的検討―天道神社を中心として2014

    • 著者名/発表者名
      加藤みち子
    • 学会等名
      日本思想史学会2014年度大会
    • 発表場所
      愛知学院大学
    • 年月日
      2014-10-25 – 2014-10-25
  • [学会発表] 江戸期日本における天道信仰の倫理思想史的考察2014

    • 著者名/発表者名
      加藤みち子
    • 学会等名
      2014年度第65回日本倫理学会学術大会
    • 発表場所
      国際基督教大学
    • 年月日
      2014-10-04 – 2014-10-04
  • [図書] 鈴木正三著作集Ⅰ2015

    • 著者名/発表者名
      加藤みち子
    • 総ページ数
      194
    • 出版者
      中央公論新社
  • [図書] 鈴木正三著作集Ⅱ2015

    • 著者名/発表者名
      加藤みち子
    • 総ページ数
      326
    • 出版者
      中央公論新社

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公開日: 2016-06-01  

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