研究課題
基盤研究(C)
本研究は、天道念仏、天道神社、そして天道信仰を一貫した視座でとらえて、その背後にある「天道」観念の思想史的位置づけについて検討した。天道神社と天道念仏の関するフィールドワークによって、両者の分布地域がほとんど重ならないこと,および、いずれも修験道の分布と密接なかかわりがあることが見出された。また天道念仏は単なる太陽信仰ではなく、修験道・道教・陰陽道・仏教の複雑な習合信仰であることが明らかになった。そして、天道神社およ天道信仰のルーツはいずれも大陸との関連を示す表徴があることがわかった。
日本思想史