細川護立旧蔵の古美術及び近代美術作品リストを作成したところ、護立コレクションが従来言われていたよりも広範囲にわたっていることが判明した。 また護立が支援した近代陶芸家河井寬次郞との関係について検討し、護立と河井の関係について既存の説について事実と違った点が明らかになった(東洋陶磁学会2014年度第2回研究会にて発表)。さらに、護立旧蔵品の中で重要な位置を占める東洋仏教遺物の検討を行い、とりわけ著名な旧宝慶寺石仏の蒐集について、原三溪との関わりを中心に検討した(『京都造形芸術大学紀要 Genesis』第18号掲載)。
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