研究課題
基盤研究(C)
既刊の報告書や論文、古記録などに掲載された約7000件の近世仏師の事績をもとに仏師ごとのデータベースを構築し、公開した。本研究は構築したデータベースを利用して、近世京都仏師、大坂・江戸仏師、在地仏師の盛衰と三者間での交流を明らかにすることができた。京都での仏像製作需要が減少すると、京都仏師、大坂・江戸仏師が修復や開帳などで地方へ進出すると、在地仏師との技術的交流が生まれ、また京都仏師に繋がる肩書を得ることとなり、在地仏師での造像活動が活発になることを明らかにした。
日本美術史