韓国では,19世紀末の西洋の新式活版印刷術と新式活字が導入された。これを契機として,20世紀初期に韓国の新式活版印刷の新しい時代が到来し,韓国政府による機械化が開始され,20世紀末まで続いた。しかし,その時期のインタータイプの開発を含むメルゲンターラーライノタイプとモノタイプ社の多くのプロジェクトデータが紛失または散逸してしまっていた。本研究では,欧米において「韓国国家文字プロジェクト」の調査を行い,ハングル活字の生産と組版を自動化するハングル機械化の始終を明確にした。すなわち,ハングル自動鋳造植字機の歴史,技術,開発と伴うハングル書体の開発実状において不足している情報の全貌を明らかにした。
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