研究概要 |
25年度は, II.地域の精神文化の具体的な展開方策の検討調査 [1]歴史・文化・民俗資源の整理と地域固有の精神文化の発掘並びに経済活動の状況の分析 ◎それぞれのモデル地域で受け継がれてきた文化資源(活動)を抽出し,整理を行った.◎発掘した文化資源(活動)を通じて,地域固有の精神文化を発掘した.①モデル地域の抽出地域の精神文化をもとにした文化活動の具体的な展開を検討する地域として,全国7地域を対象とし,本州の関東・中部・近畿・中国・四国・九州各地域別に具体的文化活動の調査を行った.②地域の歴史・文化・民俗資源の整理抽出した地域ごとに,現地調査やヒアリング,既往資料等により,文化資源(活動)及び職種・経済活動指標を整理したが,文化会館の地方における果たす役割の重要性が改めて指摘できる.③地域の精神文化の発掘と経済活動との関連検討 発掘した歴史・文化・民俗資源を通じて,その地域に根付く精神文化の事例を収集した.特に,伝統文化(食文化を含む)のうち,いわゆる無形文化(ソフト)が急激に失われており,その原因として,人口の高齢化以上の過疎化あるいは人口流出によることがわかった.地域社会再生への切り札とする文化財(無形有形)の再生が行政を中心として行われていることが知れた. ついで,[2]地域の精神文化による地域づくりへの取組みに関するヒアリング調査を行っている. ◎地域づくりの主体となる組織や情報の発信主体となる組織等を抽出し,これまでの取組み実態や地域の精神文化を活用した地域づくりのあり方,地域住民への発信方法,経済発展・地域開発などへ関するヒアリング調査を現在企画中である.
|