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2014 年度 実施状況報告書

地域固有の精神文化に基づく文化活動が地域活性化に及ぼす効果とその方策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520142
研究機関東京藝術大学

研究代表者

枝川 明敬  東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (60272283)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード地域再生 / 文化資源 / 地域活性化 / 精神文化 / 民族文化 / 有形文化財 / 無形文化財 / 文化会館
研究実績の概要

平成26年度は,計画最終年次なので,以下の最終とりまとめをおこなった.
1]地域の精神文化による地域づくりへの取組みに関するヒアリング調査
◎地域づくりの主体となる組織や情報の発信主体となる組織等を抽出し,これまでの取組み実態や地域の精神文化を活用した地域づくりのあり方,地域住民への発信方法,経済発展・地域開発などへ関するヒアリング調査を実施した.2]地域の精神文化を活かした地域づくり,地域の経済成長の具体的展開方法の検討
◎地域の精神文化を地域づくり,経済発展へ活かすための具体的な展開方策について検討する.◎特に,地域の精神文化を活用した地域文化活動の重要性におき,地域の経済的な発展に結びつく精神文化による地域文化活動の必要性を探るとともに,具体的な地域づくりのあり方を検討する.◎地域づくり,まちづくりの参画主体となりうる活動団体に対して,地域の精神文化による地域づくり,まちづくりの重要性を周知する.これら活動団体が地域の精神文化を活かした地域づくり・まちづくりを進めていくための具体的な展開方策(活動指針)について検討を行うほか,地域の精神文化を活かした今後の更なる地域の経済発展・展開方策等について検討を行った.本研究成果も日本地域学会等で発表するほか,台湾大学からの招聘講義にも活用した.従来より,各自治体,地域文化団体から地域における文化活動を基とした地域活性化につき情報交換や助言を行っているので,これらの場で活用した.また,文化庁の文化財を活用した地域社会の再構築に関する研究会に委員として参加していたので,その委員会で結果を照会し,文化行政に活用された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

最終年次の26年度には,1]地域の精神文化による地域づくりへの取組みに関するヒアリング調査
◎地域づくりの主体となる組織や情報の発信主体となる組織等を抽出し,これまでの取組み実態や地域の精神文化を活用した地域づくりのあり方,地域住民への発信方法,経済発展・地域開発などへ関するヒアリング調査を実施した.
2]地域の精神文化を活かした地域づくり,地域の経済成長の具体的展開方法の検討
◎地域の精神文化を地域づくり,経済発展へ活かすための具体的な展開方策について検討した.
◎地域の精神文化を活用した地域文化活動の重要性におき,地域の経済的な発展に結びつく精神文化による地域文化活動の必要性と具体的な地域政策を検討した.地域の精神文化を活かした今後の更なる地域の経済発展・展開方策等について検討を行った.日本地域学会ほか関連学会,国内での発表が台湾研究者に評価され,台湾大学に招聘され結果を発表した.

今後の研究の推進方策

台湾大学での高評価を受け,台湾大学での助言や指摘事項をふまえて,さらなる調査と分析を行うことになり,27年度にその補足的に研究を延長する.

次年度使用額が生じた理由

平成26年度に今までの研究成果について,学会,研究会で発表したところ,台湾大学研究者より好評価を受け,台湾大学で発表となった.しかし,その台湾大学で発表後,台湾大やそのほかの海外の参加研究者から,追加調査とその分析実施への助言があった.すでに完成しつつある成果は26年度成果としてまとめ,追加研究を可能な限り行うこととし,計画を変更し,追加の現地調査を行うことにしたため,未使用額が生じた.

次年度使用額の使用計画

このため,我が国の伝統的文化資源を活用した地域の実情に応じた追加調査を行い,それを関連学会等で発表する経費に充てたい.

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 4件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 有形民俗文化財の保存の実態と地域的アイデンティヘの役割(東海圏の事例)2014

    • 著者名/発表者名
      枝川明敬
    • 雑誌名

      地域学研究

      巻: 44 ページ: 137-150

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本政府對於藝術的支援與其理論2014

    • 著者名/発表者名
      枝川明敬
    • 雑誌名

      東亞思想交流史國際學術研究報告(台湾大学)

      巻: 1 ページ: 239-253

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] ビジネスからアートへ2014

    • 著者名/発表者名
      枝川明敬
    • 学会等名
      ベンチャー経営セミナー
    • 発表場所
      科学技術交流財団研究交流センター
    • 年月日
      2014-11-20 – 2014-11-20
    • 招待講演
  • [学会発表] 日本政府對於藝術的支援與其理論2014

    • 著者名/発表者名
      枝川明敬
    • 学会等名
      東亜思想史国際学術研究会
    • 発表場所
      台湾大学人文社会高等研究院
    • 年月日
      2014-11-07 – 2014-11-08
    • 招待講演
  • [学会発表] 有形民俗文化財の保存の実態と地域的アイデンティへの役割- 九州圏の事例2014

    • 著者名/発表者名
      枝川明敬
    • 学会等名
      日本地域学会
    • 発表場所
      麗澤大学
    • 年月日
      2014-10-03 – 2014-10-05
  • [学会発表] 日本の文化芸術への支援の論理2014

    • 著者名/発表者名
      枝川明敬
    • 学会等名
      東アジア思想史研究会
    • 発表場所
      名古屋大学高等研究院
    • 年月日
      2014-06-21 – 2014-06-21
    • 招待講演
  • [学会発表] 技術開発と創造性-特に文化的視点にたって2014

    • 著者名/発表者名
      枝川明敬
    • 学会等名
      日本車輌技術研究会
    • 発表場所
      日本車輌本社
    • 年月日
      2014-05-15 – 2014-05-15
    • 招待講演
  • [図書] 文化芸術への支援の論理と実際2015

    • 著者名/発表者名
      枝川明敬
    • 総ページ数
      325
    • 出版者
      東京芸術大学出版会
  • [備考] 有形民俗文化財の保存の実態と地域的アイデンティティへの役割 (東海圏の事例)

    • URL

      https://www.jstage.jst.go.jp/browse/srs/-char/ja/

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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