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2014 年度 実績報告書

楽曲構造における確率系の構造方程式モデリングとパス解析による視覚化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520150
研究機関信州大学

研究代表者

小野 貴史  信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (10362089)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード構造方程式モデリング / パス解析 / 楽理分析
研究実績の概要

研究最終年度である平成26年は、音楽の構造を確率系としてとらえ、それの分析に数理統計解析手法を全面的に援用する実践を行った。つまり音楽構造及び様々な要素の水平/垂直側面双方を同時に多変量変数として扱う方法論である。具体的には、分析不可能とされてきたアルバン・ベルクの『管弦楽のための3つの小品』から最も複雑な構造を持つ「行進曲」op.6を対象に構造方程式モデリングとパス解析による分析を実施した。結果として、エクリチュールや表現主義的音響側面によって隠されていた(誤解されていたと言っても過言ではない)、より単純な構造的側面を数理解析によって浮彫りすることに成功した。なお、この実施ではDerrik Puffettによる既存のアナリーゼ手法を踏襲した研究“Berg, Mahler and the Three Orchestral Pieces Po.6”;“The Cambridge Companion to Berg”~Part 2: pp.111-144,Cambridge University Press(1997)を基に、ベルクの自筆譜と出版譜の差異の検証等、音楽学的予備調査を行った。本分析結果は音楽音響芸術研究会2014年度研究大会にて口頭発表した。
また、当初の目標通り、構造方程式モデリングによる数理解析手法を逆のベクトル、つまり自作へ援用し新たな管弦楽作品を制作した。この作品は平成27年度4月にシアターオーケストラトーキョーの協力のもと、東京にて初演された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] “Have a good night”for Piano and Orchestra2015

    • 著者名/発表者名
      小野貴史
    • 学会等名
      シアターオーケストラトーキョー特別公演
    • 発表場所
      北とぴあ つつじホール(東京都北区)
    • 年月日
      2015-04-23
  • [学会発表] “Cromatismo della Lista”for Chamber Orchestra2015

    • 著者名/発表者名
      小野貴史
    • 学会等名
      シアターオーケストラトーキョー特別公演
    • 発表場所
      北とぴあ つつじホール(東京都北区)
    • 年月日
      2015-04-23
  • [学会発表] アルバン・ベルクの『3つの管弦楽小品』~「行進曲」における構造方程式モデリングによる分析2014

    • 著者名/発表者名
      小野貴史
    • 学会等名
      音楽音響芸術研究会
    • 発表場所
      東洋大学白山キャンパス(東京都文京区)
    • 年月日
      2014-09-20
  • [学会発表] “Scherso - Trio”for 5 Instruments2014

    • 著者名/発表者名
      小野貴史
    • 学会等名
      Ensemble sans-limite 2014 定期公演
    • 発表場所
      ティアラこうとう 小ホール(東京都江東区)
    • 年月日
      2014-08-08
  • [学会発表] “In Nomine I/II”(フルート,アルトサクソフォン,ピアノ版編曲)2014

    • 著者名/発表者名
      トマス・タリス,小野貴史編
    • 学会等名
      Ensemble sans-limite 2014 定期公演
    • 発表場所
      ティアラこうとう 小ホール(東京都江東区)
    • 年月日
      2014-08-08

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公開日: 2016-06-01  

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