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2014 年度 実績報告書

近現代の東アジアにおける語り物音楽の演奏様式の変容に関する分析研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520154
研究機関京都教育大学

研究代表者

垣内 幸夫  京都教育大学, 教育学部, 教授 (50117420)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード芸術諸学 / 東アジア / 語り物音楽 / 義太夫節 / パンソリ / 蘇州弾詞
研究実績の概要

平成26年5月4日、蘇州弾詞の演奏家・趙開生氏(1936~)に対してインタビューを行った(於:上海サルボホテル)。その際『老唱片博覧 評弾篇(1920-1940年代珍貴録音)』所収の音源を聴いて頂き、歴史的な諸演奏や各演奏家の特徴に関するお話を伺った。
平成26年7月31日、義太夫(太棹)三味線演奏家・田中悠美子氏に対してインタビューを行った(於:渋谷区の会議室・ニューステートメナー261号室)。その際、ガイスバークの来日出張録音に収められた日本最古の義太夫節の音源を聴きながら、義太夫節の歴史的な諸演奏や各演奏家の特徴についてご説明頂いた。さらに『老唱片博覧 評弾篇(1920-1940年代珍貴録音)』所収の蘇州弾詞の歴史的な諸演奏を聴き、蘇州弾詞に関する田中氏の意見を伺った。また、平成26年12月1日に再び田中悠美子氏に対するインタビューを行い(於:渋谷区の会議室=同前)、パンソリ名唱の演奏を映像で確認しながら、パンソリ唱者の発声や表現の諸特徴に関する意見を伺った。
平成26年12月26日に蘇州弾詞の音楽理論家・楊徳麟氏(1928~)に対し2度目のインタビューを行った(於:上海サルボホテル)。また、12月28日には蘇州弾詞の演奏家・江文蘭氏(1930~)に対して3度目のインタビューを行い、両氏から新たな知見を得た。
3年間で行った蘇州弾詞の演奏家(含む人間国宝)・理論家へのインタビュー、パンソリの伝承者(含む人間国宝)・研究者へのインタビューで得た知見は、近現代の東アジアにおける語り物音楽の演奏様式の変容を考察するための貴重な資料であると確信する。特にインタビューの対象者が高齢のため、ご健在の内にインタビューを重ねることができたことは幸いであり、大きな意義を持つものであった。本年度の研究成果の一部は拙論文「近現代における蘇州弾詞の調(流派)に関する一考察」として公表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 近現代における蘇州弾詞の調(流派)に関する一考察2015

    • 著者名/発表者名
      垣内幸夫
    • 雑誌名

      京都教育大学紀要

      巻: No.126 ページ: 139~153頁

  • [備考] 韓国魂の歌~パンソリ探訪記

    • URL

      http://www.kyokyo-u.ac.jp/outline/kankobutsu/kouhou/pdf/128_kaigai.pdf#search='%E9%9F%93%E5%9B%BD%E9%AD%82%E3%81%AE%E6%AD%8C'

  • [備考] 東アジアの語り物音楽―義太夫節・パンソリ・評弾の音楽的特徴に関する比較研究

    • URL

      http://www.kyokyo-u.ac.jp/outline/kankobutsu/kouhou/pdf/126_kenkyu.pdf#search='%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%AA%9E%E3%82%8A%E7%89%A9%E9%9F%B3%E6%A5%BD'

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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