本研究の目的は、19世紀末から1919年のバウハウス創設までのドイツにおける、工房教育による美術工芸の教育改革や新しい美術工芸教育の試みについて明らかにすることにある。 本研究では特にシュトゥットガルト教育実験工房や応用自由美術教育実験アトリエの綱領やカリキュラム、教育の実態について調査研究を行った。それにより、本研究ではミュンヘン手工芸連合工房に関与した芸術家たちがそれらの教育施設の設立、綱領やカリキュラム、創成期の教育に深く関与し、工房教育概念の導入により美術工芸教育の改善を試みたことを検証した。
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