琉球古典音楽は沖縄独自のものであり、その実技教育方法も独特で一種の奏法譜である「工工四」を用いている。そのため西洋音楽における音楽基礎能力の、特に五線記譜法に関しての養成方法-すなわち「ソルフェージュ」-では未だ日が浅い。一方、昨今では、一つのジャンルにとどまらずあらゆるジャンルでのアンサンブルが一般化されており、琉球楽器奏者のための養成方法が求められている。この現状を鑑み、本研究では琉球楽器初心者・教授者のためのメソッドを立ち上げ、リズム・視唱読譜・初歩的和声付の基礎的練習に関する実践的な教材および指導書を作成した。
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