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2015 年度 実績報告書

撮影所システム崩壊後の日本映画の製作体制:インタビューを中心とする総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520175
研究機関成城大学

研究代表者

木村 建哉  成城大学, 文芸学部, 准教授 (10313181)

研究分担者 中村 秀之  立教大学, 現代心理学部, 教授 (00299025)
藤井 仁子  早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (40350285)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード日本映画 / 撮影所システム / 1960年代 / 1970年代 / 1980年代 / 1990年代 / 2000年代 / 伊地智啓
研究実績の概要

本研究の最大の成果は、伊地智啓『映画の荒野を走れ:プロデューサー始末半世紀』(上野昂志・木村建哉編、インスクリプト、総頁357頁+xxiii、2015年4月)である。共編者は、本研究の研究代表者である木村と、本研究の研究協力者である上野である。本書は、本研究の助成により実現した伊地智への10回以上に渡るロングインタビューに、加筆・再構成を加えたものである(本書の一部は本研究の研究代表者木村と研究分担者中村・藤井の共編著『甦る相米慎二』(2011年)に既に収録されていたインタビューの再録であるが、その部分に関しても、本研究の成果を踏まえての加筆・修正が行われている)。
伊地智は、1960年に日活に助監督として入社し、1971年にプロデューサーに転じ、1970年代後半以降は独立系のプロデューサーとして、撮影所システム(スタジオ・システム)崩壊後の日本映画界をリードし続けてきた日本映画史上最も重要なプロデューサーの一人であり、本ロングインタビューは、1960年代から2000年代までの日本映画界の実状に関する第一級の資料として、今後の日本映画研究になくてはならないものとなった。なお、本書は既に映画研究者達に引用・言及されているのみならず、『キネマ旬報』主催の「映画本大賞2015」において、2015年に出版された700冊を超える映画書の中で第3位に選出されるなど、高い評価を得ている。
本研究の主要な成果としては、藤井仁子編『森崎東党宣言!』(インスクリプト、2013年11月)も挙げることが出来る。本書は、1960年代から2000年代の日本映画界を代表する監督森崎東についての論考(本研究の研究分担者中村と藤井によるものを含む)、関係者へのインタビュー、森﨑本人へのインタビューの集成である。
本研究は、1960年代から2000年代を代表するプロデューサーと監督とについて、それぞれ重要な資料、研究成果を公開し得たと言えよう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 映画の荒野を走れ:プロデューサー始末半世紀2015

    • 著者名/発表者名
      伊地智啓、上野昂志・木村建哉編
    • 総ページ数
      357 頁+xxiii
    • 出版者
      インスクリプト

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公開日: 2017-01-06  

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