本研究では、理論と描法について構築または再構築を行った。スーパーグラデーションの原理を確立した。これについて、定性的な試作、定量的検証を経て、総合的な作品制作を行った。これらを統合し、新描法「(ファッションイラストレーションにおける)スーパーグラデーション」を創造した。これは、ルーツを水墨画に持つ「輪郭線(線画)+(写意的な)暈し塗り」描法である。これの本質は「線画による造形表現と、全体的に施した暈し塗りによるイメージ表現の両立」である。 さらに、ファッションイラストレーションの歴史・理論・表現を著書にまとめ、現時点におけるファッションイラストレーションの体系を著した。
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