研究課題/領域番号 |
24520185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
児玉 竜一 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10277783)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 歌舞伎 / 雑誌 / 演劇雑誌 / ジャーナリズム / 演劇評論 |
研究概要 |
本研究は、歌舞伎を中心とした演劇雑誌の総合的研究をめざすもので、その第一の段階として、創刊から終刊までをおさえた雑誌タイトルをできるだけ多く増やすことと、その細目を集積するための情報収集をめざしている。初年度である24年度までに、99種の雑誌に着手しており、その他に1号で終わったと思われる雑誌数種を数えている。 以上をふまえて、すでに着手の用意ができている入力作業を進めるのと並行して、共通して検索をかけるための条件作り、ないし目次統合のための条件をさぐることをめざしつつ、各種雑誌の複写とデータ化を進めた。調査先は、蔵書量と閲覧の利便性から、早稲田大学演劇博物館と国立劇場伝統芸能情報館を中心にした。また、表紙の複写の利便性からは、架蔵分が最も有効であり、欠本を補いつつ、演劇博物館等にも所蔵のない演劇雑誌の収集につとめた。 これらの結果、主要演劇雑誌59種の、創刊と終刊を図示化した鳥瞰図「歌舞伎雑誌の変遷」を、『最新版歌舞伎大事典』(柏書房)の巻末付録として掲載することができた。あわせて、同事典の演劇雑誌関係項目の多くを執筆し、現時点における演劇雑誌に関する知見を、従来の成果よりも広げることができた。 また、雑誌の表紙の美術的価値およびデザイン性等について、「歌舞伎と近代美術」を主題するシンポジウム(歌舞伎学会秋季大会)において、基調講演を担当することで、演劇と美術を架橋する場所としての演劇雑誌の役割について言及した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
演劇雑誌のデータ化と情報収集については、当初の計画通り順調に進展している。従来ほとんど知られていなかった雑誌の出現などもあり、その点では「喜ばしい誤算」も含めて、およそ順調に情報収集はできていると判断する。 研究成果を公表するという点でも、機会に恵まれたといってよいと判断する。 これらから、総目次を完成させてゆくためのデータ入力に力をいれることが、次年度以降の課題となると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの成果を踏まえて、演劇雑誌の情報収集につとめることが第一となる。99種を数える雑誌のタイトルを、一つでも増やしてゆくことが当面の目標である。 また、これらの目次細目を入力するに当たり、アルバイトに作業をさせることになるが、多くの雑誌を統合して、どのような統一フォーマットを作るか、これまでの検討を踏まえながら結論を出してゆくことが急がれる。 雑誌表紙についても、画像データの収集を進め、今年度は写真を中心とした大判雑誌のデータ収集に力を注ぐ予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
昨年度未消化の1万円未満の研究費は、演劇雑誌および周辺資料の購入にあてる。
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