研究課題/領域番号 |
24520189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 昭和音楽大学 |
研究代表者 |
石田 麻子 昭和音楽大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (50367398)
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研究分担者 |
根木 昭 昭和音楽大学, 音楽学部, 教授 (90242461)
酒井 健太郎 昭和音楽大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (60460268)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | アーカイヴ / 舞台芸術制作 / オペラ公演 / オペラ団体 |
研究概要 |
初年度研究を開始するにあたって、まず昭和音楽大学オペラ研究所所属の研究代表者、研究分担者(2名)および研究協力者1名を中心に、今後の方向性について、資料等の状況把握、および進行手法について検討した。それをもとに、日本オペラ振興会所属の研究協力者およびプログラム等保管の担当者と、具体的な研究方針の確認を行った。 そのうえで、オペラ研究所に保管されている藤原歌劇団と日本オペラ協会の資料状況を確認する作業に入り、資料の種類、保存状況が異なっていることなどの状況も概要を把握した。 作業は1名のアルバイトの方により、昭和音楽大学オペラ研究所所属の研究協力者が中心となって、資料の保存状況の確認、整理を行った。この作業には十分に時間をかけている。これらの資料には、プログラム、チラシ等の印刷物が大半ではあるものの、オープン・リール、ビデオなどの資料も含まれていることがわかった。そのうえで、これらの資料内容を確認し、何をどの範囲までデータ化するのかについて検討した。 データ化の範囲と手法とは、本研究の根幹をなすものである。これにより、オペラ公演制作の社会と関係(主催、共催、後援、協力、協賛等の組織の変遷)が明確になるうえに、公演会場の変化、出演者、スタッフの関わり方の変化なども昭かになる。この基礎研究が、オペラ公演およびオペラ団体運営、オペラ公演制作のあり方に関する歴史研究、現代の運営研究などの研究成果を生むことになる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3年間の研究のうち、資料の状況把握、整理、データ化の作業量が多く、時間と人手がかかることを予測している。そのために1年目は資料整理に関する作業を中心に行うことにしていた。それに関しては、ほぼ順調に進展していると考えている。さらに、データ化する内容についても検討をすすめ、本研究に必要となる項目の洗い出しも行っている。 2年目からは、具体的にそれらのデータを活用しながら、研究代表者および研究分担者(2名)と研究協力者を中心に、藤原歌劇団、日本オペラ協会の公演活動、および公演制作が日本のオペラ公演にどのように位置づくのか、どのような変遷をとげていったのか、社会状況などとの連関をふまえながら、研究を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2年目は、1年目に行った資料整理をもとに、徐々に開始したデータ化を推し進めていく。このほかの資料整理も継続して実施する。データ化を進める中で出てくることが予測される課題については、研究代表者と研究協力者(ともに昭和音楽大学オペラ研究所)を中心として、研究分担者とも協議をしながら、課題解決を行っていくこととする。 最終年度につなげるための研究整備につとめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
主として、アルバイトの方の謝金として使用する予定である。データ化とその確認など、人的な力が必要になるため、これらの作業に対する研究費の使用が中心となる。他には謝金等が発生する予定はない。 この他には、物品を若干購入する予定にしている(研究分担者の物品購入など)ほか、資料調査のために交通費が必要となる可能性がある。(1年目は藤原義江記念館(下関)に資料の現状や今後の運営方針などのヒアリングを行ったため、交通費が発生した)
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