現代日本のポピュラー音楽が海外でいかに受容されているか、どのような評価を受けているかを、国内外の資料および現地調査によって調査するとともに、過去の日本のポピュラー音楽研究で軽視されがちであったアニメやボーカロイド等のコンテンツの影響につて再検討を行った。 ①過去の日本ポピュラー音楽史で軽視されてきた1970年代の洋楽受容が、ニューミュージックからその後のJ-POPへとつながる重要なカギとなることを検証した。②ボーカロイドやアニメソングなどが、海外の日本音楽マニアの枠を超えて普及しているが、それもある程度限定された層の中での流行であり、その外部への浸透には大きな課題があることが明らかになった。
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