研究課題/領域番号 |
24520192
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
北野 圭介 立命館大学, 映像学部, 教授 (60303096)
|
キーワード | デジタル技術 / 現代芸術 / メディア / 映像 |
研究概要 |
2013年度は以下の研究をすすめた。 まず、デジタル技術関連の映像様態についての文献調査をおこなった。とくに、暴力に関わる表象をめぐって、映像を表象と受容について、関連する文献資料を調査し、スラボイ・ジジェク、アルジュン・アパデュライなどを中心に暴力を扱う現代のメディア理論を見当し、理論的に整理する作業をおこなった。成果は、2014年3月末に刊行した『制御と社会』において、とりわけ第三章第二節「存在論的に行使される暴力」でまとめている。 また、現代美術論におけるメディア理解についても、文献および視察調査をすすめた。成果は、表象文化論学会の機関誌「表象」のための共同討議に参加し、2014年「表象08」に掲載された。また、今日のメディア研究の課題について、東京大学教授吉見俊哉教授と対談をおこなった。また、「思想」5月号(岩波書店)に、今日のメディア理論の草分けであるスチュアート・ホール逝去にともなう小特集において追悼文を寄稿した。 加えて、(また、「思想」5月号(岩波書店)に、原子爆弾と映画表象の関係について論じたアメリカ合衆国南カリフォルニア大学教授リピット水田堯『原子の光』についての書評論文を寄稿した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
文献調査も視察調査も、当初の予定通りすすんでいるし、その整理もおおよそスケジュール通りに進行しているので。
|
今後の研究の推進方策 |
以下の点をさらに掘り下げたいと考えている。 「グローバル・アート」というフレーズが、ドイツ語圏および英語圏で生れつつあり、それに関連する文献調査および関連する作品の視察調査をおこなう。
|
次年度の研究費の使用計画 |
本務校での業務のため、本研究プロジェクトに関連する視察調査の十分な履行ができなかったため。 日程調整を十分におこない、未執行の視察調査も含め円滑にすすめることとしたい。
|