研究課題
基盤研究(C)
本研究は、文学・美術の両分野に跨る雑誌『白樺』(1910-1923年)を取り上げ、文学を孤立した営みとして研究するのではなく、当時の社会や諸文化・諸芸術との関わりにおいて捉えようとするものである。この研究期間を通じて、『白樺』同人たちの位置づけと彼等を取り巻く時代状況を明らかにすることができた。また、同人の代表といえる武者小路実篤の当時の考え方や活動を明らかにした。さらに、当時の文学と美術との関わりについては、『白樺』以前の状況を詳細に検討し、その非連続性と、それぞれの独自性を実証した。
日本近代文学・書誌出版文化・比較文学