研究課題
基盤研究(C)
無住の学問基盤の形成期のうちでも取り分け重要な東福寺の円爾のもとでの修学に焦点を当て、円爾が南宋から持ち帰った新しい教学を無住がどのように受容したのか、また修学環境の禅林で無住が披見しえた最新の宋代典籍にはどのようなものがあったのか解明を試みた。さらに、無住を取り巻く遁世僧ネットワークに注目することを通して、その著作に収められた遁世僧説話の取材源や伝承経路および語りの視点についても明らかにした。
日本中世文学