研究課題
基盤研究(C)
上代文学の安定したテキストに統計学的解析を加えた。これまで感覚的にしか記述されていなかった和歌の調べなどを客観的に記述することがある程度可能になった。たとえば、万葉短歌を例に取れば、多変量解析の手法を用いることによって、山上憶良や防人歌が他の万葉短歌と明らかに傾向が違うことを論証できた。また、万葉集の原文を解析することによって、歌の書記者が誰であるかを把握できるようになった。ただし、まだ推定の部分を出るものが多く、今後の更なる研究が必要である。
日本上代文学