本研究では、読書環境の近代史を、主に書籍や雑誌の流通、受容という観点から明らかにし、あわせてその研究方法を文学研究・教育の新たな方法として体系化していくことをねらいとしている。そのために、国内外での書籍流通と読者について調査を実施した。国内では特に沖縄県、長野県における書籍流通の実態を解明した。また、海外では東南アジア地域、特にベトナム、インドネシアでの日本語図書の流通・受容について明らかにした。また、これらの成果を著書や論文として刊行し、文学研究における新たな研究・教育方法を提案していくこととした。
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