平成27年度も明治大学博物館蔵久世家文書の調査を継続した。個人または複数で本年度は9回調査を実施して、調書を作成した。久世家文書の分量が多く全数調査が完了せず、久世家文書全体の目録作成にいたらなかったので、今後も調査を継続する予定である。江戸時代の公家の生活実態や学問生活は一般にも興味あるものと思われるので、調査員たちの研究成果は後日公刊する予定である。 なお本年度研究代表者は下記のような研究成果を公表した。平成27年6月龍谷大学国文学会研究発表会にて「久世家文書の和歌資料」を口頭発表。平成28年2月『国文学論叢』61輯に「中院家の正月」を掲載。平成28年3月『龍谷大学論集』487号に「後水尾院御集について」を掲載。平成28年3月『近世絵本影印集』1冊を龍谷大学日下研究室より刊行。平成28年1月『後水尾院の研究』出版のために「継承と発展―後陽成院の文事」を書き下ろした。平成28年3月『後水尾院の研究』出版のために「集外三十六歌仙について」を書き下ろした。 平成28年秋~冬に出版助成を受けて勉誠出版から『後水尾院の研究』を出版予定(研究篇・資料篇で1750頁程度)。
|