研究課題
基盤研究(C)
日本文学史において、談林俳諧と呼ばれる俳諧の流派は延宝期(1673~1681)を中心に前後十余年間、俳壇の主流を占めたにもかかわらず、松尾芭蕉(1644~1694)が台頭することで瞬く間に消滅した。しかし、その全盛期、地方談林俳諧の人々は流通網を利用して俳諧文化圏を形成し、文化情報を都市部に発信していた。その実態を当時の経済繁栄の中心都市「大坂」で活躍していた談林俳諧師井原西鶴(1642~1693)が諸国話的方法を用いた浮世草子(短編小説群)との関係から研究調査した。
日本近世文学