禅林における幼童・少年僧をめぐる文筆活動について、現存する作品集を対象として、その存在意義を具体的に究明することに努めた。艶詞文芸と詩(偈頌)の総集の二分野について、特質の解明と隆盛の様相の観点から、実態を探求した。 現存する作品集の現状を把握し、成立時における存在意義を確認した上で、研究の現状(今日的評価)と比較した。艶詞文芸の作品集については適宜選択し、完本を作成して読解を進め、具有する特徴を明らめた。詩(偈頌)の総集についても、編纂過程や収集源の解明、作品読解を通じ、存在意義について考察した。
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