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2013 年度 実施状況報告書

本文と絵画を通じて形成された伊勢物語場面理解の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520261
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

藤島 綾  国文学研究資料館, 研究部, 研究員 (80599556)

キーワード伊勢物語絵 / かるた
研究概要

平成25年度は、研究実施計画にもとづいて、伊勢物語カルタの調査・撮影・整理を行った。
ただし、伊勢物語カルタという資料の場合、所在等に関する基本情報の集積がこれまで行われておらず、調査に際してある程度の困難をともなうことが予想された。そこで、まずはWebサイトや過去の展示図録から情報を収集し、すでに資料所蔵が明らかになっている国内の所蔵者(機関・個人)へ調査を依頼し、許可が得られた場合に調査・撮影を実施した。撮影は全札を対象としたデジタルカメラによる撮影であり、使用するデジタルカメラ1台を購入した。一部の所蔵機関では、撮影を実施しなかったが、この場合は電子データあるいは紙媒体による画像の提供協力を得ることができた。この結果、平成25年度には、8件の所蔵者から調査と全札についての画像を得た。また、諸事情により上記のような調査・撮影を実施しなかったカルタについても、機関で開催された展示の観覧を通じて資料の概要を確認するとともに、展示図録等による情報収集につとめた。
これら調査・撮影と平行して、カルタの整理分類に着手した。撮影済み電子データについてすべてを現像のうえ、ファイリングを行った。また、一部の資料については記載本文の翻字・入力を行い、データを作成した。
平成25年度に実施した調査・撮影・整理を通じて、これまで検討されてこなかった伊勢物語絵入りカルタの分類に一定の見通しを得た。これらを補強する観点から今後もひきつづきカルタの調査を継続していくことが必要と考える。
なお、これらとあわせて前年度にひきつづき版本を対象とした情報の収集も行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ予定どおりのカルタの調査や撮影を実施できた。

今後の研究の推進方策

研究実施計画にもとづき、従来同様、伊勢物語を題材とした絵画資料の調査や関連書籍からの情報の収集を行ったうえで、それらを分析する。

次年度の研究費の使用計画

資料撮影については専門業者によるデジタル撮影を一部想定していたが、所蔵機関から研究者自身による全札撮影が許可されたため(あるいは画像提供等の協力を得られたため)、デジタルカメラ購入の上で撮影を実施することになった。このため、撮影に関する使用額は少なくなっている。また、現像資料整理と本文翻字入力を研究者自身で行ったため、人件費・謝金については使用しなかった。
諸機関が所蔵する伊勢物語絵のうち写本をおもな対象として調査・撮影を行う。一連の作業に際しては、所蔵機関へ赴いたうえで書誌調査を実施する。また撮影したデータについてはすべて現像のうえで整理分類を行う。書誌調査を実施できない資料については、図録類を含む関連書籍を購入し、情報の収集を行う。これらとあわせ、版本、カルタについても、必要に応じて調査・撮影・整理分類をひきつづき実施する。なお、平成26年度には本課題に関する研究発表を予定しており、旅費の使用を想定している。

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公開日: 2015-05-28  

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