研究課題/領域番号 |
24520262
|
研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
海野 圭介 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (80346155)
|
研究分担者 |
藤實 久美子 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 教授 (90337907)
新美 哲彦 早稲田大学大学院, 教育・総合科学学術院, 准教授 (90390492)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 黒川家 / 黒川文庫 / 国学 / 蔵書形成 / 知識流通 |
研究実績の概要 |
本研究は、江戸後期から明治期にかけての蔵書家であり、国学者であった黒川春村・真頼・真道の三代にわたり蓄積された蔵書群を対象とし、主として、書誌学的調査と奥書・印記集成の作成を通して、書物の収集と流通過程と同時代の蔵書家・学者の交流関係を解明し、よって江戸後期における知識の流通と古典学の形成過程を具体的に記述しようと試みたものである。本研究は、下記の3点のテーマを核として進めた。 (1) 江戸期知識階層のネットワークに関する検討:ノートルダム清心女子大学に所蔵される黒川家旧蔵書の調査を行い、奥書・蔵書印類の入力を行ない、一覧した。 (2) 江戸期知識階層の古典学の形成と流通に関する検討:村田春海(1746-1811)、岸本由豆流(1789-1846)等の注説を書き入れた資料の筆跡等の検討により、その正否を考察した。 (3) 江戸後期の蔵書形成に関する書誌学的検討:ノートルダム清心女子大学に所蔵される黒川家旧蔵書の調査を行い、表紙、装丁、書風といった非文字データから流通経路が想定される資料について画像データの蓄積と分析を試みた。
|