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2013 年度 実施状況報告書

小説から映画へ―「アダプテーションの詩学」構築に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 24520280
研究機関京都大学

研究代表者

佐々木 徹  京都大学, 文学研究科, 教授 (30170682)

キーワード英文学 / 映画 / アダプテーション / ディケンズ
研究概要

本研究の目的は小説から映画へのアダプテーションの考察であるが、前回科研費研究から今回の研究のリンクとなる継続課題、「アダプターとしてのディケンズ」について、英語で書かれたディケンズについての研究書を共同編集して出版し、国際的に発信した。
昨年度の実績である、国際学会での講演を練り直し、国際学術誌に投稿するべく準備を整えた。
アンブローズ・ビアス原作の「アウル・クリーク橋の出来事」をアダプトしたロベール・アンリコ監督の映画について想を練り、国際誌に投稿するべく草稿を整えた。
歴史と文学についての講演を行い、研究の次のステップとなりうる、アダプテーションとしての伝記、歴史小説について考える基礎を構築した。
備品費で購入した映像資料を活用し、文学作品の映画へのアダプテーションの広範な実例に接することができた。文献調査の点ではGore Vidal著Screening Historyなどの研究書には特に啓発されるところが多く、今後の研究方針に関して貴重な示唆を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

映像資料、アダプテーション関係文献の収集・整理は着実に進み、それらの内容の吟味もしかるべく進行している。英語で共著書を編集し、出版することで国際的発信も果たせた。国際誌に掲載する予定の論文を2本、構想を練り、草稿をほぼ完成させた。

今後の研究の推進方策

現在執筆中で、ほぼ完成に近付いている2本の論文を仕上げて国際学術誌に投稿し、さらなる国際的発信につとめる。
夏には国際ディケンズ・フェロウシップのロンドン本部で講演を行う。これはディケンズの伝記的研究に関わるものであり、将来アダプテーションとしての伝記という興味深いテーマに結び付けたい。
最終年度なので、この3年間のリサーチをまとめるべく資料の整理をし、成果を論文として結実させたい。

次年度の研究費の使用計画

物品が予定していた額よりも安価に手に入ったため。
今年度できっちり全額消費するようにつとめる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 文学と語学教育――共感とコミュニケーション

    • 著者名/発表者名
      佐々木徹
    • 学会等名
      大学英語教育学会第52回国際大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 文学と歴史の対話

    • 著者名/発表者名
      佐々木徹
    • 学会等名
      ヴィクトリア朝文化研究学会全国大会
    • 発表場所
      甲南大学
    • 招待講演
  • [図書] Dickens in Japan: Bicentenary Essays2013

    • 著者名/発表者名
      Toru Sasaki, Eiichi Hara, et al.
    • 総ページ数
      229
    • 出版者
      大阪教育図書

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公開日: 2015-05-28  

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