本研究は、20世紀転換期以降のアメリカニズムの世界的影響力を問題とし、「アメリカ演劇の/によるアメリカ文化研究」の志向性を基調に、アメリカ社会の支配的パラダイムとの対抗/共犯関係から捉えた20-21世紀アメリカ演劇の政治学(政治的意識/無意識、政治的イデオロギーとアクティヴィズム)を、人種、ジェンダー、クイア、帝国主義、資本主義、戦争、災害、他者をキーワードに社会文化的コンテクストの視座から明らかにするとともに、演劇政治学を展開する劇作家の「劇作の政治学」を検証した「20-21世紀アメリカ演劇の政治学研究」として発表した。
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