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2013 年度 実施状況報告書

1940年代初頭の文学作品に見るアメリカ南部の文化的自画像に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520293
研究機関九州大学

研究代表者

小谷 耕二  九州大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (40127824)

キーワード英米文学 / ウィリアム・フォークナー / ウィリアム・アレクサンダー・パーシー / ジェイムズ・エイジ― / ゾラ・ニール・ハーストン / ラルフ・エリスン / 南部文芸復興
研究概要

本研究は1940年代初頭に出版された4つの文学作品をとおして当時のアメリカ南部の文化的自画像を探る試みであるが、平成25年度は以下のような活動を行った。
1)南部文化史・思想史関連の文献収集を行った。
2)研究対象となる作品のうち、William Alexander PercyのLanterns on the Leveeを精読し、いくつかの先行研究を参照しつつ、論点の整理を行った。これについては現在海外で収集した文献を読みつつ、論文執筆の準備中である。
3)アメリカ合衆国のNew York Public LibraryおよびShomburg Center for Research in Black Cultureに赴き、本研究に関連する文献を収集した。
4)Ralph Ellisonの小説や評論集を対象として、以前に学会発表した草稿を加筆修正して、「『見えない人間』再考――アメリカ文学の伝統とラルフ・エリスンのアメリカ」という論文を紀要に発表した。エリスンは本研究の直接の研究対象ではないが、50年代アメリカにおける黒人の存在境位の考察は、今後取りあげる予定のZora Neal HurstonのDust Tracks on a Roadを検討するさいに重要な補助線となりうるものである。その意味で、この時点でこの論考をまとめておいたことは有益なことであった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定ではPercyのLanterns on the Leveeに関する論文を執筆する予定であったが、まだ執筆にいたっていない。本来は25年度の夏休みにアメリカの図書館や研究所に赴いて関連の文献を調査・収集する予定であった。しかし勤務先の公務等の都合により夏休みを利用できず、文献の調査・収集が年度末にずれ込んでしまったのが、執筆遅延の原因である。
その他の点は、おおむね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

1)PercyのLanterns on the Levee論をまとめて、発表する。
2)William FaulknerのThe Hamletに関する論文草稿を作成する。
3)James AgeeのLet Us Now Praise Famous Menを精読し、論点の整理を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 『見えない人間』再考――アメリカ文学の伝統とラルフ・エリスンのアメリカ2014

    • 著者名/発表者名
      小谷耕二
    • 雑誌名

      英語英文学論叢

      巻: 64 ページ: 1~17

  • [備考] 九州大学研究者情報

    • URL

      http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K000548/index.html

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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