研究課題/領域番号 |
24520295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高野 泰志 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (50347192)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際情報交換 / ヘミングウェイ |
研究概要 |
平成24年5月には熊本で開催された九州アメリカ文学会年次大会においてシンポジウムに登壇し、本研究課題の最初の発表を行った。聴講した研究者からは好意的な評価を受けるとともに、その後の方向性に関して有益な示唆をもらうことができた。 同年6月にミシガンで開催された国際アーネスト・ヘミングウェイ協会で学会発表を行い、これまでの研究成果を発表するとともに、アメリカの研究者から今後の研究の方向性に関して非常に有益な示唆を受けた。また、同学会では本研究課題に直接、間接に関係する非常に多くの研究発表を聴講することができ、研究の進行に大きく寄与した。 同年7月に刊行された『ヘミングウェイ大事典』にも本研究課題の研究成果の一部が掲載されている。また8月から9月にかけて何度か東京で研究会に参加し、本研究課題に関して発表を重ねるとともに、その成果を論文集の形にまとめることができた。論文集『ヘミングウェイと老い』は平成25年度に刊行される予定である。 また、それ以外にも紀要論文において本研究課題の一部を公表した。これは平成25年3月に刊行されている。さらに平成24年12月には論文集『アメリカ文学と動物表象』(仮題)に論文を寄稿し、ここでも本研究課題の一部を公表している。この論文集は平成25年度に刊行される予定である。 このように平成24年度には研究発表および論文の発表を非常に数多く行うことができ、研究課題の実施状況としては当初の予定を上回るペースで進めることができている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究発表および論文の発表を精力的に行うことができ、結果的に当初の予定を上回るペースで進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
トルーマン・カポーティの政治との関わりを『詩神は聞こゆ』を中心に考察する。カポーティは最初のソヴィエト旅行以降、合計3回ソヴィエトを訪れているが、2回目と3回目の訪問に関しては、これまでまったく研究されていない。おそらく政治とは無縁の作家というレッテルを押されているために、伝記においてもほとんど言及されていないのである。本研究では特に2度目、3度目の訪問でカポーティがいったい何をしたのかを、実地に調査し、明らかにする予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
トルーマン・カポーティに関して主に資料収集と研究者との交流によって研究を推進する予定である。したがって資料調査および研究者との交流のため、主に旅費として使用する予定である。
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