研究課題
[基礎資料の収集]1.インド文学アカデミーおよび、インド文化評議会図書館、インド国際センター、インディラ・ガンディ通信大学にてタゴール関連の資料を収集した。2.前年度に続き、タゴールの英語文学テクストおよび、英訳された文学テクストを網羅的に収集し分析を加えた。3.最新のタゴール研究書、および、比較研究対象となる岡倉天心、宮澤賢治の研究書を網羅的に収集し分析を加えた。[共同研究]1.共同研究者である、デリー大学英文学科教授(デリー大学研究担当理事)のマラシュリ・ラル氏と英語文学研究書出版の最終打ち合わせを行い、さらに、タゴール研究について意見交換をした。2.インド文化評議会主催のタゴール国際学会(2011年10月)担当者であったヴィネイ・ボホラ教授、および出版部の担当者と、タゴール研究書出版についての打ち合わせを行った。 [分析と考察]1,タゴール研究に関する最新の研究を検討し、新たな視点として、タゴールの革新性に着目する視点がみられたことを確認した。同時に、ジェンダー視点からの研究、および仏教観についての研究においては、タゴールの革新性が具体的に十分分析されていないことがわかった。2,タゴールの英語文学が、インド英語文学史に占めるべき重要な位置づけが十分になされていないことを確認した。3,日本におけるタゴール英語文学の受容(宮澤賢治と岡倉天心)と研究動向について検討し、複合的な視点からタゴール研究についての意義と課題を捉え直した。[成果の公開]1,本年度までの研究成果、タゴールと賢治の関係についての研究発表(”Rabindranath Tagore and Miyazawakenji: Toward a Larger Self”)を国際ハワイ人文学会にて行った。さらに、Sri Venkateswara大学出版の論文集にその成果が掲載された。
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Hawaii International Conference on Arts and Humanities Proeedings
巻: 13 ページ: 467-478
Illuminati
巻: 5 ページ: 47-59
De-coding the Silence: Reading John Stuart Mill's The Subjection of Women
巻: AADI Publishers ページ: 56-67