研究課題/領域番号 |
24520300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
千森 幹子 山梨県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20236821)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 比較研究 / カルチュラル・スタディーズ / ポストコロニアル / 図像 / 表象 / オリエント |
研究概要 |
本研究は、ポストコロニアル的観点から、1860年代から1920年代にいたる英版文学図像におけるオリエント表象を、政治社会文化美術的背景から、西洋と日本(東洋)の交差として、考察する学際研究であり、カルチュラルスタディである。本研究では、ケーススタディとして取り上げた文学作品図像に見るオリエント表象を、中東・中国・日本イメージの混在・分化・変容の過程から考察し、この時期、英国(欧州)が、なぜオリエントに魅惑され、何を受容表象しようとしたのか、その現実との乖離を、政治(植民地政策等)文化、美術、社会、ジェンダーなど多領域から検証し、西洋的価値体系におけるオリエント表象の位相を解明することを、目的とする。 本年度の実施研究としては、主に次の5点が挙げられる。―1.海外調査:英国ケンブリッジ大学図書館などにおける、19世紀から20世紀半ばまでの『フェアリー・テール』、『アラビアンナイト』や『アンデルセン童話』などに関する調査、複写収集。その他、従来の研究で未調査のオリエント表象的特徴のある英版挿絵作品の収集、調査、複写、特定。ポストコロニアル、帝国主義関連の文献収集。2.国内調査:大阪府立国際児童文学館などでの研究・資料収集 3.イギリスの連携研究者であるイースト・アングリア大学クライブ・スコット教授との共同研究と討議 4.平成24年度に収集した画像資料のデジタル化およびインデックス化 5.成果発表―「英版『アラジン』画像に見るオリエントイメージの混在と融合―日本表象を中心として」『世界文学総合目録』第10巻 大空社・ナダ出版センターなど。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画どおりにおおむね進展している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は本年度が初年度であるが、おおむね予定どうりに進展している。平成25年度は、三年間の研究期間の中間に当たるために特に現地での調査研究に力点を置く予定である。従来の英国での調査研究(夏期と春期)に加え、アメリカのプリンストン大学図書館などでの調査(夏季)を予定している。従来の英国の図書館で入手できなかった英版資料特にアメリカ版資料の調査研究が目的である。また、初年度十分に時間の取れなかった国内での調査研究にも時間をとる予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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