研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ヴィクトリア朝を代表する小説家の一人であるアントニー・トロロプのすべての旅行記を取り上げて、自筆原稿や作業日誌もあわせて検討しながら、彼の労働観を中心に考察した。その結果、「労働が文明化に通じるただ一つの道である」と繰り返し主張する一方で、トロロプが労働に潜む負の側面も明確に認識していたことが明らかとなった。
人文学