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2015 年度 実績報告書

ヴィクトリア朝文芸における〈信仰活性〉の意味

研究課題

研究課題/領域番号 24520322
研究機関フェリス女学院大学

研究代表者

向井 秀忠  フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (70239458)

研究分担者 近藤 存志  フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (00323288)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード信仰活性 / ブロンテ姉妹 / ハーディ / 宣教 / イングランド国教会 / 改宗小説 / ゴシック・リヴァイバル / 様式論争
研究実績の概要

本研究は、イギリスのヴィクトリア時代において顕著になった「信仰活性」の動向について、主に小説を中心とする文学と絵画および建築を中心とする芸術の双方向から、これらの活動が社会に対して与えていた影響について考察するものである。今年度は、文学における「信仰活性」の動きについては、小説において「宣教(ミッション)」がどのように描かれているのかを中心に、19世紀のイギリスにおける動向について特に注目して調査・分析を行った。また、芸術においては、近代イギリスの芸術文化において、どのように「信仰活性」の動きが現れているのかについての考察を行った。
具体的には、研究代表者(向井秀忠)は、個人的な研究会においてシャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』で描かれるセント・ジョン・リヴァーズの人物像と、彼の言動が表象する当時の宣教活動の意味合いについて報告し、そのときの議論を元に論文にまとめ、その成果として、2016年7月刊行予定の研究書『帝国と文化(仮)』に寄稿した。研究分担者(近藤存志)は、トマス・ハーディの『日陰者ジュード』おける建築描写が、当時の様式論争を通して「信仰活性」の動きを表象していることを指摘し、北米ヴィクトリア研究学会(NAVSA)において研究発表を行った後、これを元に論文にまとめた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Battle of the Styles in Thomas Hardy’s Jude the Obscure: The “perpendicular, God-seeking” Gothicism vs. the “horizontally-extended, secular” Classicism2016

    • 著者名/発表者名
      近藤存志
    • 雑誌名

      フェリス女学院大学キリスト教研究所紀要

      巻: 1 ページ: 77-89

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Hardy’s Architectural World: The Battle of the Styles in Jude the Obscure2015

    • 著者名/発表者名
      近藤存志
    • 学会等名
      North American Victorian Studies Association
    • 発表場所
      Hilton Hawaiian Village, Honolulu, Hawaii, USA
    • 年月日
      2015-07-09 – 2015-07-12
    • 国際学会
  • [図書] 帝国と文化(掲載論文:「然り、われ速やかに到らん!—『ジェイン・エア』における宣教と帝国主義」)2016

    • 著者名/発表者名
      向井秀忠
    • 総ページ数
      未定(論文ページ:pp. 338-355)
    • 出版者
      春風社

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公開日: 2017-01-06  

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