研究課題
基盤研究(C)
『若きパルク』や『魅惑』といった中期以降に書かれた詩集とちがい、ポール・ヴァレリーの青年時の詩はあまり研究対象とはなっていないように思われる。このような研究状況の中で、フランスのファタ・モルガナ社が2009年に初めて公刊した彼の中学生時代に書いた詩をまとめた手帖を集約的に研究した。その結果、彼がヴィクトール・ユゴーやジェラール・ド・ネルヴァルの詩学に学びつつ、さまざまな詩型や韻律ならびに脚韻を試みていることを明らかにした。
仏文学