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2014 年度 実績報告書

20世紀初頭のフランス文芸思潮におけるモダニスムの形成と展開に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520374
研究機関同志社大学

研究代表者

伊勢 晃  同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (00379059)

研究分担者 伊藤 洋司  中央大学, 経済学部, 教授 (10384728)
佐藤 文郎  京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 教授 (30434773)
三好 郁朗  京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 教授 (60047165) [辞退]
森田 いく子  京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 講師 (50460697)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードベル・エポック / 文芸評論 / 20世紀フランス文学 / モダニスム / ギヨーム・アポリネール / 国際研究者交流(フランス) / 国際情報交換(フランス)
研究実績の概要

本研究の目的は、フランスのベル・エポック期における文芸評論および文芸思潮に関わる諸言説を直接の研究対象とし、同時代の新しい文学風土を創出しながらも現在では忘却されている群小作家や詩人を視野に入れつつ、当時のモダニズムの諸相を明らかにすることである。
今年度は、特に研究の射程を第一次世界大戦時にまで拡張し、当時の文学思潮を俯瞰的に点検するとともに、各研究者の三年間にわたる研究の総括を行い、研究成果を確認、共有し、意見交換を行った。そして本研究がフランスベル・エポック期のモダニズム研究に貢献できたこと、解決できなかった課題を明確にした。また、ギヨーム・アポリネールの文芸評論『恋する悪魔たち Les Diables amoureux』の翻訳,注釈のとりまとめを行った。
その結果、上記の翻訳や注釈作業については、ほぼ完了し 2015年度中に出版の予定である。その他の重要文献の翻訳や注釈作業についても、継続して行っている状態である。また、研究資料については、現地での資料調査実施と図書の購入により、国内の研究環境をかなり整備することができた。まだ未入手の資料もあり、その入手方法が課題として残っている。
今年度の研究実績の特筆すべき点として、12月にパリ第十大学教授ロランス・カンパ氏を招聘して当時の文学およ美術に関するワークショップや講演会を開催し、本研究の成果を社会に向けて公表したことがあげられる。また3月には共同研究者であるパリ第三大学教授ダニエル・デルブレイユ氏とロランス・カンパ氏をパリに訪ね、研究について直接議論するとともに、パリ東マルヌ・ラ・ヴァレ大学准教授カロル・オルエ氏を紹介され、本研究に映画という視点を導入する視点を獲得した。日本およびフランスの研究者との一層の協力関係を取り結び、新しい研究への展望と共同研究体制も確立できたと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 分身とその宿命―ジャック・ベッケル『偽れる装い』―2014

    • 著者名/発表者名
      伊藤洋司
    • 雑誌名

      『中央評論』中央大学出版部

      巻: 66-1 ページ: 43-50

  • [図書] アップデートされる芸術―映画、オペラ、文学2014

    • 著者名/発表者名
      伊藤洋司
    • 総ページ数
      233(133-143)
    • 出版者
      中央大学出版部
  • [図書] 『ギヨーム・ブラック『やさしい人』(パンフレット)2014

    • 著者名/発表者名
      伊藤洋司、筒井武文、川口敦子他
    • 総ページ数
      48(14-20)
    • 出版者
      エタンチェ

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公開日: 2016-06-01  

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