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2012 年度 実施状況報告書

言語外情報との関係から探る省略要素の復元メカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 24520414
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

奥 聡  北海道大学, 北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (70224144)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードゼロ項 / 削除現象 / 一般主語 / カートグラフィ / 統語と意味のインターフェイス
研究概要

本年度は研究プロジェクト初年度にあたり、おもに文献の収集と分析、および情報収集・専門家との意見交換に重点を置いた活動を行った。まず、関連する研究の書籍および論文を継続的に入手し整理を行い、内容の分析を行っている。(文献の整理には補助員を利用)。
次に、国際的な学会・研究会に参加し、国際的に活躍する専門家と貴重な情報交換を行うことができた。特に、7月28~29日、及び3月10~11日の南山大学での国際コロキアム・ワークショップ、さらに9月4日~6日三重大学でのGLOW in Asia国際言語学会においては、本研究課題と関連の深い研究発表が少なくなく、多くの研究者と貴重な議論を交わすことができた。特に、フィンランド語の「ゼロ一般主語」の専門家であるHolmberg氏とは本研究課題と密接に関連する現象に関して、汎言語的視点からの研究の重要性について大きな示唆をえた。また、2月21~22の招聘講演会・ワークショップにおいても、専門の研究者阿部潤氏と意見を交わす機会となった(これは、平成25年度11月に予定されている日本英語学会でのワークショップ企画へと発展している)。
ゼロ項分析の汎言語的研究への日本語からの貢献に関しては、知見を深めることができた。一方で、本研究課題のもう一本の柱である言語外情報からの復元メカニズムに関しては、文献の分析が予定よりも進まず、25年度への持ち越し作業が多くなった。カートグラフィ理論との関係に関しては、日々進展している理論的枠組に対して、どのような貢献ができるかの糸口を検討している段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度であるので、文献の収集分析、専門家との情報交換が中心であったが、ゼロ項解釈の「一般解釈」および「言語が情報とのかかわり」の部分に関して、当初予定していたよりも文献の分析に時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

引き続き関連の書籍、論文の収集および分析(とくに、ゼロ項の一般解釈に関するものを中心に)と学会研究会等での専門家との情報交換が中心となる。専門家の招聘研究会も計画中。11月の日本英語学会ワークショップで成果の一部を発表予定。成果の国内外での発表も少しずつ加えていく予定。

次年度の研究費の使用計画

申請時の計画通りおおよそ以下の予定:文献資料の収集15万円、学会・研究会参加および資料収集のための出張費30万円、謝金(情報提供者および資料整理補助員)10万円、消耗品等5万円。【なお、平成24年度の未使用額1000円は、平成25年度4月末支払い分です】

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Raffaella Folli and Christiane Ulbrich (eds.) Interfaces in Linguistics (Review)2013

    • 著者名/発表者名
      Oku, Satoshi
    • 雑誌名

      Studies in English Literature, English Number

      巻: 54 ページ: 147-153

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Interpretive Economy: A Note on Markedness and Computations2012

    • 著者名/発表者名
      Oku, Satoshi
    • 雑誌名

      Proceedings of the 5th Formal Approaches to Japanese Linguistics Conference

      巻: 5 ページ: 207-216

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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