研究課題/領域番号 |
24520428
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岸本 秀樹 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10234220)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 構文形式 / 項の具現化 |
研究実績の概要 |
本研究課題の「項の具現化と構文形式に関する総合的研究」は平成26年度が研究の3年目にあたり、特に、コンピュータ関係機器等の更新を行い、研究を効率的に行うための基盤を整備した。前年度で得られた成果をさらに発展させるための研究を進めた。具体的には以下のように計画を進行させている。まず、前年度に引き続き、構文交替現象を的確に記述できる理論開発のために、文献の調査などにより既存の理論的な枠組みの問題点を検証した。さらに、日本語および英語を中心に基本となるデータの収集と整理を行い、いくつかの構文の比較対照を行った。学会や研究会等において、成果の一部となるものを発表した。本年度は,特に,主に複合動詞構文の項の構造位置と主要部の関係などの考察をおこなった。Glow in Asia, Language and Linguistics Conference, FAJL等の国際学会に参加し、研究発表を行った。また、トルコのボルポラス大学においては、招待講演を行った。訪問先において、関係する研究課題について研究する他の研究者との意見交換および研究発表を行うこともでき有意義であった。国内においては,第二言語習得学会において関連する文法論の講演を行った。ここでも他の研究者との有意義な意見交換が行われた。また、研究成果の出版もいくつか達成することができた。以上のように、今年度は、最終年度にまとめに向けた着実な研究の進展と成果が得られたものと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究テーマに関する意見交換を大学訪問あるいは学会において他の研究者と行うことができ、現在進めている研究にかなり進展が見られた。また,研究を進行させていく中で、成果として研究の結果の一部を,ボルポラス大学での講演、および、国内外の学会(Glow in Asian, Language and Linguistics Conference, FAJL等)で発表することもでき、さらに研究成果の出版(Word Structureなどの学術雑誌)もいくつか達成できたため。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度の達成度をふまえた上で,最終年度のとりまとめに向け、研究計画を進行させる。本年度は、研究成果のまとめを行うため、新たな題材の検討を進めることよりも、これまでに得られた研究成果の学会で発表・報告をすることに重点を移していく。さらに、成果の出版に向けた論文の執筆を逐次進めていく。成果発表は、特に、国際学会や国際シンポジウムでの発表に重点を置く予定である。
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