研究課題/領域番号 |
24520429
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
稲葉 治朗 広島大学, 文学研究科, 准教授 (10323461)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 国際情報交換 / ドイツ連邦共和国 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、まずは前年度に引き続き、近年の研究動向の把握に努めた。ドイツ語学および英語学を中心として、図書やジャーナル、および全国規模の学会などの参加を通じて、最新の研究についての知見を得ると同時に、専門家との議論を通じて情報交換なども行った。 国際的な場での研究交流としては、平成26年6月にドイツのフランクフルト大学で開催された学会(International Conference on Generative Linguistics and Philosophy)において研究発表を行った。そこでは、ドイツ語と日本語におけるスクランブリングをとりあげ、日独対照統語論研究および類型論的研究に関して、ドイツ内外から参加した専門家たちと議論を深めることが出来た。 さらに、特に従属文などに適応される「外置」(extraposition)という操作に関して、特にドイツ語を中心に調査し、所属研究科の紀要に小論として発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度よりの体調不良が継続しており、万全の状態で研究が遂行されているわけではない。 また更に、平成27年4月より広島から東京に勤務先が異動になったということがあり、その準備をも含む手続きなどにかなりの時間を費やすことになったことも、研究計画当初には予想できなかった事態である。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、まずは前年度より継続して、理論言語学およびドイツ語学などの分野における最新の動向や研究成果の把握に努める。また具体的な分析対象としては、ドイツ語を中心として、従属文の生起位置に関して、今までの経験的研究を理論的分析の枠組みに組み込むことを主要な目的とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度内に使用しているパソコンが寿命を迎え、新しいものを購入する必要があると思っていたが、年度末に至っても使用可能だったため、予定していた出費がかからずに済んだ。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度はおそらく、新しいパソコンを購入する必要が生じると思われる。
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