• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

アスペクト区分は唯一に決まるのか? ―実時間処理からの検討―

研究課題

研究課題/領域番号 24520440
研究種目

基盤研究(C)

研究機関法政大学

研究代表者

石川 潔  法政大学, 文学部, 教授 (10287831)

研究分担者 大羽 良  中央大学, 経済学部, 准教授 (10308158)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードアスペクト / 実時間処理
研究概要

本研究計画では、3つの実験が計画されている。第1実験は、「様々な動詞についての評定値測定」であり、第2実験が、パソコンを用いた self-paced reading 実験であり、第3実験が、眼球運動測定装置を用いた比較的自然な環境での読み実験である。当初の計画では、第2実験がほぼ済んだ段階で眼球運動測定装置を購入し、眼球運動測定装置の稼働の作業を行った上で第3実験に取り掛かることになっていた。
しかし、初年度に入った段階で、Eyelink 社が、(価格的に我々が諦めていた)眼球運毒測定装置を期間限定で大幅に値下げした。よって、改めて、本研究計画における眼球運動測定実験の性質から望まれる眼球運動測定装置の時間分解能および様々な機種の時間分解能を再検討し、あわせて、「機械としての扱いやすさ」と我々の物理的な研究環境とを比較検討した結果、同社の旧機種の購入を決定し、前倒し支払を申請した。同機種を購入し、実験場所への運搬が可能な状態での普段の置き場所を個人研究室内に作り出し、普段の置き場所から実験場所への運搬を試し、かつまた、稼働確認のためのモニター等をつけた状態で、実験場所で実際に眼球運動測定装置の稼働を確認した(本実験のためのモニターは今後、別途に購入する必要がある)。
上記の事情により、もともと計画されていた3つの実験の実施は(前倒し支払の申請時に明記したように)当初計画より遅れることになったが、上記の作業の後、第1実験の準備にとりかかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「研究実績の概要」欄に記入した事情により、採択決定時の研究計画は採択後に変更され、前倒し支払の申請時において、初年度は眼球運動測定装置の稼働作業のみを行う予定となった。眼球運動測定装置の稼働は、全面的にではないがほぼ済んでいる。
また、前倒し支払申請時における研究計画においては、2年目に第1および第2実験を行う予定となっていた。本研究計画は、第1実験の結果と第2~3実験の結果との間の関係を検討するものなので、第1実験の刺激選定は第2~3実験の刺激選定と独立には行えない。我々は現段階で、第1~3実験の刺激選定を終え、別途予算で購入した比較的廉価な実験ソフト上で第1実験の予備バージョンを作成した段階である。予備バージョンを最終的に完成した上で、パイロット実験を行い、その結果として判明した必要な修正を施した後、第1実験が実施される見込みである。第1実験の実施までにはもうあまり時間はかからない状況にまでなっているので、前倒し支払の申請時の計画通りにおおむね研究が進行していると言える。

今後の研究の推進方策

今年度は、第1および第2実験を実施する予定である。
第1実験は、実施まで秒読み段階になっている。まずは、ほぼ完成した第1実験を最終的に完成した上で、パイロット実験を行う。パイロット実験の結果として判明した必要な修正を施した上で、第1実験の本実験を実施する。
また、第1実験の後、第2実験を実施する。第2実験そのものは、別のソフトウェアを用いた実験となり、改めての作成が必要となる。但し、第1実験刺激作成の際に、第2~3実験の刺激文の作成も同時に行われているので、改めての刺激作成は必要ない見込みである。
第3実験の実施は、次年度の予定である。

次年度の研究費の使用計画

被験者への謝礼、研究代表者・分担者それぞれ 35,000 円で、合計7万円。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi