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2012 年度 実施状況報告書

ドイツ語心態詞と日本語終助詞の発話における心的態度と韻律的特徴について

研究課題

研究課題/領域番号 24520441
研究種目

基盤研究(C)

研究機関早稲田大学

研究代表者

生駒 美喜  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (90350404)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード音声学 / 韻律的特徴 / 言語学 / ドイツ語 / 心態詞 / 終助詞
研究概要

平成24年度前半は、準備作業として本研究テーマと関わるドイツ語・日本語の韻律的特徴、会話分析、心態詞および日本語の終助詞に関する先行研究の文献収集を国内およびドイツの図書館(マンハイム語学研究所およびベルリン・フンボルト大学)にて行った。同時に、研究成果を随時発信できる場としての研究用ホームページを立ち上げるため、レンタルサーバを用い、ログインとパスワードで管理できる研究交流のためのシステムを導入し、そのコンテンツの準備を行った。さらに、日本語を母語とするドイツ語学習者のドイツ語心態詞の発話を調査するため、留学前のドイツ語学習者4名による会話調査を行った。また、ドイツ・IDS(マンハイム語学研究所)にてドイツ語の対話コーパスを入手した。
平成24年度後半は、ドイツ語発話における心的態度と韻律的特徴との関係、さらにドイツ語心態詞を含む発話のリズムの特徴を調査するための予備的発話実験を研究協力者(学習院大学非常勤講師 牛山さおり)の協力のもと日本およびドイツにて行い、総勢15名のドイツ語を母語とする被験者による実験発話データを収集した。予備的発話実験を行うにあたって、実験資料を作成する際にはドイツ語言語学を専門とする母語話者1名の協力を得た。
ドイツでの実験実施にあわせて、前半期にデータ収集を行ったドイツ留学中のドイツ語学習者を対象に、前半期と同様の会話調査を行った。収集した音声データは研究補助(大学院生1名)の協力により、転記を行い、音響分析を行ってプロソディ―の要素と関わる基本周波数、持続時間、強さの測定を行っている。この作業は次年度も引き続き行う。以上の一連の予備実験の成果は平成25年度に日本独文学会にて発表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

交付申請書に記述した平成24年度の研究実施計画の内容をほぼ達成している。音声データの分析作業は終了しておらず、次年度に引き続き行っているが、それ以外の部分においてはほぼ計画通りであるため、おおむね順調に進展していると結論づけることができる。

今後の研究の推進方策

音声データの分析および転記作業には非常に多くの時間がかかると思われるため、平成25年度においては、研究補助を大幅に増やし、できるだけ短時間で集中的に音声データの分析作業を完了できるよう努力する。また、平成24年度においては研究成果を発表する機会はほとんどなかったため、平成25年度には研究成果を広く発表し、国内外の研究者から意見を得た上で、実験デザインを十分に検討し、本実験を実施したい。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ドイツ語の話しことばの音声教育―ドイツ語心態詞を用いた音声の学習者による知覚と発話―2013

    • 著者名/発表者名
      生駒 美喜
    • 雑誌名

      『日本独文学会研究叢書 ドイツ語音声教育の現状と可能性』

      巻: 第90号 ページ: 26頁、37頁

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公開日: 2014-07-24  

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