日本人英語学習者の単語切り出しの手がかりについて検討するために,以下の聞き取り実験を実施した。英文ニュースを素材として,速度調整をした刺激文54文を用意した。18名の実験協力者に大文字・小文字の区別や文末句読点を削除して打ち出したプリントが配布された。彼らへの課題は,ルームスピーカから流される英語音声を聞いて,単語境界と思われる箇所にスラッシュを入れていくというものであった。 単語境界でない箇所に境界を聞き取った誤答のうち特に正答率の低いもの,逆に単語境界に対して境界を聞き取らなかった誤答のうち特に正答率の低いものを後続の文脈とともにまとめ,それぞれの要因を指摘した。
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