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2014 年度 実績報告書

日韓対照を通した映像メディアの言語的特徴の記述

研究課題

研究課題/領域番号 24520449
研究機関北海道大学

研究代表者

鄭 惠先  北海道大学, 留学生センター, 准教授 (40369856)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードメディア言語 / バラエティ番組 / キャラクタ
研究実績の概要

本研究は、日韓対照言語学的な視点から、日本と韓国の映像メディアを考察・分析し、その言語表現の特徴を体系的に記述することを目的として行われた。中でも、フィクションジャンルの韓国語から日本語への翻訳過程に、キャラクタ性を際立たせるための意図的な改変が多く見られることを示し、その結果、原語の映像メディアには表れていない新しいキャラクタが訳語のメディア上で再創出される現象について検証を行った。しかし、こういった現象は、必ずしも「フィクションの翻訳」でのみ表れるものではなく、娯楽性が重視されるジャンルのメディアほど、番組制作者の企画意図が優先されやすく、そのため主観的な解釈が付加されやすい。とりわけ、バラエティ番組によく見られるコミックな文字テロップの処理には、笑いの誘導に効果的な娯楽性が追求されるという点で、制作者によるディスコース操作が入り込む余地が多分にある。よって、研究最終年度の26年度は、考察対象をバラエティ番組にしぼって、中でも韓国のバラエティ番組の文字テロップに制作者の関与が大きいことに注目して分析を続けてきた。具体的には、日本と韓国のバラエティ番組を分析対象とし、映像の編集過程で付加される文字テロップが、キャラクタの構築と強化を助長する道具として機能していることを、実例をもとに検証した。今後は、こういった娯楽性の高い映像メディアを中心に、そこに盛り込まれる制作者側の意図と、それに対する視聴者側の解釈を調査することで、さらに「コミュニケーション効果」という観点から「映像メディア言語」の具体像を示していきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] バラエティ番組に見られる文字テロップのキャラクタ構築の機能2015

    • 著者名/発表者名
      鄭惠先
    • 学会等名
      役割語・キャラクター言語研究 国際ワークショップ(科研研究費「役割語の総合的研究」研究グループ主催)
    • 発表場所
      大阪大学会館
    • 年月日
      2015-02-16 – 2015-02-17
  • [学会発表] 慣用表現の多言語対照による語彙の意味拡張の分析2014

    • 著者名/発表者名
      鄭惠先
    • 学会等名
      第2回対照言語学ワークショップ(北海道大学大学院文学研究科・言語情報学講座主催)
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2014-08-06 – 2014-08-06

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公開日: 2016-06-01  

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