研究課題/領域番号 |
24520478
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研究機関 | 札幌学院大学 |
研究代表者 |
奥田 統己 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (60224151)
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研究分担者 |
白石 英才 札幌学院大学, 経済学部, 准教授 (10405631)
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キーワード | アイヌ語 / 方言差 / 音声データベース |
研究概要 |
A昨年度に引き続き、未分析の音声・映像資料の文字化・電子化を進め、アイヌ語静内方言および千歳方言の音声資料あわせておよそ4時間分について文字化と翻訳の準備作業を行った。その際、話者の遺族・関係者に連絡を取り、話者の背景に関する情報を得るとともに現地との合意形成に努めた。 B昨年度に引き続き、電子化されたテキストから生成するコンコーダンスなどを活用して、それぞれの方言ごとの音声・音韻、文法および語彙の意味の分析を開始した。具体的には、研究チームのメンバーである田村すゞ子がかつて採録し、文字化・翻訳して公刊した『アイヌ語音声資料』シリーズおよび同じく奥田がかつて公刊した『アイヌ語静内方言文脈つき語彙集(CD-ROMつき)』から、親族名称および接続助詞の一部についてのコンコーダンスを生成・抽出し、方言間の用法の差異を分析した。またやはり『アイヌ語音声資料』シリーズなどから沙流方言の音韻交替についての音声データを抽出し、複数の音韻交替パターンの適用範囲の差異の分析を進めた。 C『アイヌ語音声資料』シリーズの音声データとテキストを対応づけしてインターネット上での検索を可能にした「アイヌ語音声データベース」の充実をはかり、基礎データのアイヌ語、日本語訳および注記の校正と表記の統一を進めた。 D以上の成果に基づく研究論文を研究代表者の所属機関の機関誌である『札幌学院大学人文学会紀要』へ投稿すべく、原稿の取りまとめを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した「研究の目的」のうち、アイヌ語音声データベースの拡張を含め、おおむね計画に沿って進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
A引き続き、未分析の音声・映像資料の文字化・電子化と、音声ファイルの切り出しを進める。 B引き続き、それぞれの方言ごとの音声・音韻、文法および語彙の意味の分析を進める。 C引き続き、アイヌ語音声データベースの充実を進める。 D最終的な成果を取りまとめ、成果報告書を刊行しまたアイヌ語音声データベースを公開する。
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