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2013 年度 実施状況報告書

Synesthetic Sound Iconicity

研究課題

研究課題/領域番号 24520481
研究機関同志社大学

研究代表者

AURACHER Jan  同志社大学, グローバル地域文化学部, 助教 (10548035)

研究分担者 力丸 裕  同志社大学, 生命医科学部, 教授 (90260207)
キーワード国際情報交換ドイツ
研究概要

この研究の大きな目的は、どのように、そして脳のどの部分で、聴覚や視覚などの五感の関連付け(アソシエーション)が起こり得るかを調べることである。これまでの研究では、特定のプリミティブな視覚的、聴覚的特性-例えば、明るい-暗い・(音の)大きい-静かな、など-が、抽象的な意味のコンセプト(明るさ、大きさ、速さなど)と結びつていることが明らかになった。今回の研究プロジェクトにおいては、引き続きこういった意味を持たない(not semantic)特性と意味的コンセプトの関連性について調査していきたい。
上述の目的に従い、当該年度においてはまず、Prime-Target Designを用いた行動学的研究実験を行った。実験において、被験者は視覚的な刺激と聴覚的刺激のカテゴリー分けを同時に行った。その際に、視覚的、そして聴覚的刺激が互いに一致する場合(例えば、どちらも明るい物や音、または暗い物や音)は、二つの刺激が相反する場合よりもカテゴリー分けが簡単に行われた。
こういった一連の実験には、抽象的な意味を持つ視覚的刺激(例えば、大きい vs. 小さいにはゾウとネズミの絵を使用)が用いられた。またその際に、調音方法などの具体的特性と抽象的な意味コンセプト(力強い-弱い、など)の間には、それぞれ異なった関連性が見つかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

fMRIを用いた実験デザインの構築および変更に時間を要しているため。

今後の研究の推進方策

Prime-Targetの実験においては、関連性を作り上げるのに関与するニューロプロセスを調べるが、その際に、プリミティブな視覚的・聴覚的特性の関連性に関与するプロセスと、プリミティブな特性と抽象的コンセプトの関連性に関与しているプロセスについても比較する必要がある。問題は、プライムとターゲット(具体的、又は抽象的)の意味的関係性に依存しない関連性が、常に同様のニューロプロセスをたどるのかどうか、という事である。今後は、意味的コンセプトと具体的特性の対立が及ぼす影響についても調査していきたい。(例えば、ゾウの絵がネズミの絵より小さかった場合、現象(具体的特性)と解釈・判断(抽象的コンセプト)が相反するかどうか、など。)

次年度の研究費の使用計画

fMRI実験を行う時期がずれたため。
上記理由を調整していく予定。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Implicit associations between acoustic characteristics of phonemes and emotions2014

    • 著者名/発表者名
      Jan Auracher
    • 学会等名
      14th Conference of the International Society for the Empirical Study of Literature and Media
    • 発表場所
      トリノ、イタリア
    • 年月日
      20140721-20140726
  • [学会発表] Synaesthetic Sound Iconicity: Cross-modal integration of acoustic aspects of speech with non-acoustic aspects of meaning2013

    • 著者名/発表者名
      Jan Auracher
    • 学会等名
      23rd Annual Meeting of the Society for Text and Discorse
    • 発表場所
      Valencia, Spain
    • 年月日
      20130716-20130718

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公開日: 2015-05-28  

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