本研究は、日本語アクセント史研究及び日本語方言アクセント研究において非常に重要な位置を占めるアクセント類別語彙を、現代の京阪式(中央式)諸方言のアクセントの観点から検討したものである。アクセント類別語彙に含まれる各語の方言間の対応、馴染み度や使用頻度などについて考察を加えた。また、現代の共通語では使われない語も扱うために、京阪式アクセント諸方言の方言辞典のアクセント記述についても検討を行った。さらにアクセント研究者以外が作成した各種アクセント資料がどのようなアクセント観(段階観・方向観)に基づくものであるかについても研究を行い、各資料の有用性について考察を行った。
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